シャドーイング

英語シャドーイングのやり方と効果【TOEIC985/米大学元職員が解説】

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リスニングは聴くだけでは伸びません!

筆者はリスニングを伸ばすのにとても苦労しましたが、リスニング力を高めるにはシャドーイングが効果的(いや、最強です!)だということはあまり知られていません。

今回はその「シャドーイング」を徹底的に解説しました。

✅本記事の信ぴょう性

筆者は、

・TOEIC1か月だけ対策して985点

・TOEFL iBTはノー勉で3回連続100点以上

・英検1級(筆記)も一発合格

という感じのスペックです。

現在は、英語塾を経営し、セブと日本を行ったり来たりしています。

何か不明な点があったらいつでも追記するので、TwitterからDMくださいませ。

この記事を書いたときが、『多分人生で1番シャドーイングをしているのでは!?』と思えるぐらいシャドーイングをしています。

過去にシャドーイングはもちろんしたことがありますし、英語力を上げるには一番効果的だと確信しています。

しかし、リーディングが好きだったので、語彙の増強や読書ばかりしていて、シャドーイングは少しサボっていたというのが正直なところです。

シャドーイングを「本気で」始めたきっかけは色々とあるのですが、サラさんという方のブログを見てインスパイアされたのが一番大きいです。

シャドーイングのやり方もサラさんの方法をかなり参考にしています。

しばらく訓練してみて、色々と気付いた点があったので記事にしてみました。

技能別の勉強法はこちらの『英語勉強法まとめ』を読んでくださいね(^^)

▼もくじ

英語学習ではシャドーイングが最強説

私の場合、得意なリーディングと違って、久し振りに本格的なシャドーイングを始めた時は、慣れるまで色々と工夫をしました。

というのも、シャドーイングをするには色々と準備が必要になります。ひたすらスキマ時間を以下の作業にあてます。

シャドーイングの下準備

  • CDを使って聞く
  • CDと一緒に音読をする
  • 英文の構造を把握する(文法的にしっかり理解する)
  • 音読をひたすらする
  • 時間を測って、高速で音読できるようにする
  • 知らない単語や表現を覚える
  • 黙読をする
  • 高速で読めるようにする
  • 途中途中でシャドーイングにトライしてみる

当然最初のうちは、うまくシャドーイングができないので、上記の作業をランダムで繰り返すことになります。

これは、手順としても覚えておいてください。

順番通りにする必要はありませんが、基本全て行うといいです。

「シャドーイングの準備段階として何をすれば・・・?」

と思ったら、ここに戻ってきてください。

話は戻りますが、

「シャドーイングができるようになるまで」に様々なことをしないといけないことが、まずはご理解いただけたでしょうか。

私がシャドーイングをひたすらする2つの理由

シャドーイングばかり訓練する理由1

上記のように

「複数の訓練をランダムにしないと完璧にシャドーイングができない」

という

シャドーイングができるまでのプロセスが効果的だと確信しているから

というのが1つ。

シャドーイングばかり訓練する理由2

1つの英文をシャドーイングができるようになってからも、さらに繰り返すことで感じられる、

シャドーイングの先にある、スピーキングとライティングへの応用力の変化

が2つ目の理由です。

では、シャドーイングがなぜ英語学習に効果的なのか、少し一緒に考えていきましょう。

なぜシャドーイングが最強なのか

R:リーディング
L:リスニング
S:スピーキング
W:ライティング

としておきます。

先程のシャドーイングができるようになるまでのプロセスを解析すると、以下のようになります。

  • 音読をする→ Rや発音
  • CD を聞く→ L
  • CDと一緒に音読をする→ RとL(とS)
  • 知らない単語や表現を覚える→ RLSW
  • 黙読をする→ R
  • 高速で読めるようにする→ R
  • シャドーイング→ LSW(聴けないとシャドーイングできません)や発音
  • シャドーイングをした英文を覚えてしまう→ SとW(に使える)や発音

このように、シャドーイングをするには、

4技能の全てを使う必要があります。

高校受験や大学受験では、大量の英文を読まなければいけないため、どうしても学習がリーディング中心になりがちです。

一方、シャドーイングを用いた学習は、四技能を全て使う必要があるため、必然的にバランスが取れた学習になるんです。読むだけじゃない。

まとめると、ひたすらシャドーイングを訓練することで、4技能を全て鍛えることが可能ということです。

4技能の全てを鍛えられる訓練法は、なかなか無いのではないでしょうか。

それが、私がシャドーイングが最強と考える所以(=理由)です。

シャドーイングを続けるとどうなるのか

 シャドーイングの効果はどういったものなのでしょうか。

大きく言うと2つです。

というより、2レベルあると思ってください。

  • レベル1:リスニング力が猛烈に上がる
  • レベル2:さらに追い込んで訓練すると、スピーキング力とライティング力が上がる

ということです。

とにかく、リスニングには本当に効果があります。

リスニングのためだけにもシャドーイングをするべきです。

英語学習の訓練法で迷ったら

今回の記事は色々とシャドーイングについて書いていきますが、

「単語と文法以外に何をすべきですか」

という質問をされたとしたら、

『間違いなくシャドーイング一択』

と答えると思います。

それぐらいシャドーイングは優先度が高いと思っています。

シャドーイングについて、専門的な内容を知りたい人は、「外国語を話せるようになるしくみを読んでみましょう。

さて、さらに細かく解説していきましょう。

シャドーイングの効果をもう少し分解すると以下の4つになります。

  1. リスニングの速度が今までよりも遅く感じる(余裕をもって聴けるようになる)
  2. 同じナレータの声なら、うまくシャドーイングができるようなる
  3. シャドーイングができるまでにかかる時間が、徐々に短くなる(時短)
  4. スピーキングやライティングで使えるフレーズが増える

さて、これらの4つの点を詳しく確認していきましょう。

①リスニングの速度が今までよりも遅く感じる(余裕をもって聴けるようになる)

これは何故かと言うと、英語も日本語と同じで、基本的な語彙やフレーズというのは同じような言い回しが多いため、

慣れてくると、英文中の簡単な部分の処理速度が上がり、

無意識に意味処理をすることができる英文が増えるためです。

聴いて理解できる英文が増えてくると、

聞きにくい部分や難しい部分に意識を集中することができるようになります。

リスニングができない最初のうちは、理解ができない部分が多すぎて、いろいろなことに気がとらえ、理解に至るまでに余分に時間がかかるのです。

さらに、そのような状態でのリスニングは、母語である日本語でのリスニングよりもすぐに疲れてしまうため、理解も浅いのが普通です。

音はとらえることができたとしても、リスニング中に何を言っていたのかを覚えていることが難しく、

 

「あれ!?聴けたのによくわからない・・・!?!?」

 

という現象が生じます。

英語聴けるようにするにはリスニングの力を上げるしかないのですが、トレーニングを続けるのはなかなか難しく途中でやめてしまう人が多いのです。

多くの人は、ただたくさん聞いていれば聞けるようになると思って、とにかくひたすら集中して聴こうと努めると思います。

私もそうでしたが、

 

単にリスニングをするだけだと、猛烈に眠くなることが多い

 

ので続かないんですよね。

リスニングには魔物が住んでいるんですよね。

そう、睡魔です。

寝付きが悪い人はリスニングをとにかくひたすらするといいと思います。

すぐに寝れると思いますよ。

これ冗談じゃなく、みなさんそうなのでは?

こういったリスニングの悩みの解決策として、シャドーイングがとても効果的と言うことになります。

そして、

単に聴くことを続けるよりも、シャドーイングをした方が、はるかに素早くリスニングの能力を高めることが可能です。

つまり、リスニングを伸ばしたいならシャドーイングです。

②同じナレーターの声なら、うまくシャドーイングができるようなる

 今までに聴いたことがない英文でも、シャドーイングで練習したナレーターの声が以前より明瞭に聞こえ、理解度が上がります。

これはテスト対策に効果的です。

例えばTOEICやTOEFLのような試験のプロのナレーターは、ランダムで選ばれているのではなく、基本的には同じメンバーで構成されています。

メンバーが変わるときも、新人ナレーターは、以前のナレーターの声と似ていることがとても多く、聴き込んでいると癖などもつかめるようになります。

ですので、資格試験で点数を取る必要がある人は、

自分の受ける予定の試験の公式問題集や過去問を使うのがマストです。

例えば、TOEICの公式問題集のPart3やPart4のリスニング音源を完璧にシャドーイングできる人は、TOEICのリスニングで高得点を取れる事は間違いないでしょう。

英検を受ける人は英検、

TOEFLならTOEFL、

といったように、それぞれの試験のナレーターの声に慣れておくことで、高得点を安定して取れるようにしておきましょう。

③シャドーイングができるまでにかかる時間が、徐々に短くなる(時短)

初見の英文でも、精度の高いシャドーイングができるなるまでの時間がかなり減ります。

シャドーイングを始めた頃は四苦八苦していたはずなのに、慣れてくると、比較的短時間でシャドーイングができるようになるのです。

スポーツや音楽などにも同じようなことが言えるのではないでしょうか。

最初はうまくプレーできなかったり、うまく楽器を弾けなかったりするものですが、慣れてくると難しい事でも難なく出来るようになるのが普通です。

シャドーイングも同様で、

熟達してくると難しい英文でもシャドーイングが楽にできるようになります。

シャドーイングができる英文が多くなればなるほど、訓練できる量が増えるわけですから、総合的な英語力は上がっていくことになります。

つまり、インプットの量を人よりも多く確保できるようになるということです。

最初は大変ですが、ある程度の期間シャドーイングをすることに時間を費やすと、急激に効果が増すのです。

そのような状態になったならば、一気にたたみかけると良いと思います。

例えば、今まで1週間に1つしか仕上げられなかったのに、週に2つできたりしてしまうわけです。

また、気に入ったフレーズや繰り返して訓練してみたい英文を選んで、それをひたすら訓練してみるということも可能です。

慣れていると回数も多くこ繰り返すことができますから、スピーキングとライティングに応用できる英文が増え、英語力は格段に上がります。

最初は大変ですが、シャドーイングを続ける理由の1つでもあります。

ですので、最初のうちにシャドーイングを止めてしまわないように気をつけてください。

始めたら、ある程度慣れるまでは辛抱して必ず継続をする。

それが大切です。

④スピーキングやライティングで使えるフレーズが増える

先ほど紹介した本「外国語を話せるようになるしくみ」にも載っているのですが、シャドーイングを続けると、スピーキングやライティングで使えるフレーズが増えてきます。

シャドーイングを続けるとどうなるのかというのを①②③④と説明してきましたが、この④は、ある程度シャドーイングを継続しないと、その効果が出てこないようです。

考えてみれば当たり前ですが、最初のうちは必死にCDに付いて行くだけですので、音に慣れると言う感じです。

リスニング対策という感じですね。

しかし、シャドーイングに慣れてくると、音についていくことに抵抗がなくなるので、余裕を持って音声を聞くことができるようになります。

そうすると、細かい部分にも意識が向くようになり、必然的に英文を覚えようとか、繰り返しているうちに勝手に覚えてしまうとか、

音声を「聴く」という以外の部分に効果が出るようになります。

つまり、最初はリスニングに大きな効果があるのですが、

徐々に、スピーキングとライティングにプラスの効果をもたらしてくれる

というのが、シャドーイングと言うことになります。

大抵の人は、シャドーイングができるようになって、リスニングがしやすくなった時点でシャドーイングを止めてしまうのですが、

シャドーイングの効果はリスニングができるになってから、さらにその後にもあります。

ですので、リスニングができるようになったからといって満足をせずに、さらにシャドーイングを続けてみる英文の素材を必ず作ってみてください

で、結局なんなの?

色々と書きましたが、

シャドーイング最大の効能は、リスニングの力が抜群に上がることだと思います。

シャドーイングをする前と後では、リスニング力が明らかに違うと感じます。

リスニングができると、こちらがペラペラではなくても、相手の言っていることが分かりますから、かなりモチベーションアップに繋がります。

また、オンライン英会話などをする際に、先生の言っていることがわかれば、継続しようと思えますが、言っていることがチンプンカンプンだと、心が折れてやめてしまうのが普通です。

そして、さらに極めると、スピーキングにもライティングにも驚くくらいの効果がある、ということです。

シャドーイングを始める前に知っておいて欲しいこと

語学全般に言えることですが、コツは1つです。

「継続すること」です。

でも、なかなかみんな続けられませんよね。

ですので、シャドーイングを継続するために、何点か知っておいて欲しいことを先に書いておきたいと思います。

英語学習を継続するコツ

このように、英語学習で何か訓練を始める場合は、ゴールやプロセスを理解していたほうが、続けやすいと思います。

まずは何かの訓練を始める前に、どのような効果があるのかを理解することから始めましょう。

理解するのは少しだけでいいです。理解だけして実践しないのは意味ないので(笑)

まずは「少しだけ」理解してから、自分に必要なのかどうか考えてみて下さい。

英語学習で時間がかかる理由は、疑心暗鬼になって訓練を継続せずにやめてしまうことです。

効果をちゃんと頭で理解しておけば、疑心暗鬼になりません。

今回紹介しているシャドーイングに関しては、色々と効果はありますが、絶対にやったほうがいいです。

英語を20年ほど教えてきて、もっと早くシャドーイングをしておけばよかったと思うくらいです。

それくらいおススメです。

最初は全然シャドーイングできません

さて、話は戻って、シャドーイングをしてみるとわかりますが、

最初は全然音声について発音することができません。

それにめげて訓練をやめてはいけません。これ大事。

シャドーイングの最大の落とし穴は、みなさん1つの文章を1~2日くらいしか続けないことです。

全然足りないんです。1週間とか2週間とかを目安に毎日続けてみましょう。

ダラダラやるのは時間が無駄なので、私が生徒に指導するときは1週間をめどにやるように伝えています。

具体的なやり方は後でご紹介いたします。

必ず飛躍がある

さて、話は戻って、シャドーイングは最初は全然できないので、とにかくし始めた1~2日目がとても辛いのですが、

その先の世界があるので、私を信じて続けてみてください。

人間は不思議なもので、朝昼晩と繰り返しシャドーイングをしたとしても、

例えば、3日目までは「慣れてきたかなぁ」程度の進化しか感じなかったのが、

4日目(例えばですよ)の朝にシャドーイングをしたら、

突然シャドーイングしやすくなっている

という現象があります。

ある種の量子飛躍(Quantum Leap)を経験することになります。

これはやってみないと分かりませんが、必ずビックリするときが来ます。

「おぉ!!なんかいつもよりできてる!」

と感じるまで必ず続けましょう。

ずっと同じものを続けても進化がないと思うので、平日は朝昼晩、土日は集中的になど、工夫してひたすら同じ素材をシャドーイングしてみましょう。

勝手に暗唱してしまうぐらいやり込む

シャドーイング極めるには、何度も何度も繰り返し音読をしたりリスニングをしたり、様々なことをします。

そうやって慣れてくると、得意な部分は暗記してしまうことがあるでしょう。さらに繰り返していくと、全体の英文を覚えてしまうことになります。

そのうち、シャドーイングをしている間に、CDの音声を追い越してしまうことがあると思います。

ひたすらシャドーイングを続けていると、口が慣れて覚えているので、先に英文が出てきてしまうんです。

ただし、全てのフレーズで最初からそうなるわけではありません。

徐々に徐々に、CDよりも先に言えてしまう文が増えてきます。

最終的に、全ての文でCDの音声を追い抜いて言えることができたら、合格と言えるでしょう。

さらに、その中で、気に入ったものは、たまにに折を見て復習もします。

英語を話している時にも、ここまで繰り返した英文のフレーズは、かなりスラスラと出てきます。

 

シャドーイングの仕方と注意点

まずは1つを極めてみる

先程の話と関連しますが、1週間と区切ってしまうことの欠点は、「完璧かなぁ・・・?」と思っているものがあるときも、期限が来たので前に進まざるを得なくなることです。

逆に、完璧にCDを抜かすレベルのシャドーイングができる英文を10個も20個も作るのは大変です。

なので、まずは1つ完璧にシャドーイングできるようにしましょう。

ただ、ずっと1つを繰り返していても飽きますし、

「これでいいのか・・・」

と不安に思ってしまうことがあると思います。

解決策としては以下になります。

長期・中期・短期で訓練用の素材(英文)を使い分ける

  1. 長期用:英文自体が長いので、分割しないと完成させられない英文
  2. 中期用:英文の長さは短期用と同じだが、完璧になるまでひたすら繰り返す英文
  3. 短期用:満足したら次に行く英文

長期

長期用は、5分以上の英文素材、例えば、TOEFLのリスニングパッセージとか、TED Talkなどのプレゼンのシャドーイングなど、長過ぎるので、そもそも1週間や2週間では全く完璧にならない素材

中期

中期用は、さきほどご説明した通り、これは1カ月でも2か月でも、完璧にシャドーイングできるようになるまで繰り返します。

短期

短期用は、各々の英語力によって変わりますが、すらすらとシャドーイングができるようになったと思ったら、CDを追い越せるほどやり込まなくても、次の素材に移ってしまう素材です。

短期用の素材は、ある程度数を確保できるもの用意すると良いでしょう。

まずは短期から中期へ

まずは短期用の英文素材の中から中期用のものを1つ選びましょう。

最初から中期用の素材を選ぶ必要はありませんが、ある程度シャドーイングに慣れてきて、使えそうなフレーズや単語が詰まっている英文に出会ったら、

期限無制限で完璧にする中期用にして、徹底的にシャドーイングしてみましょう。

さらにシャドーイングに慣れてきたら、長期用の英文素材に移ってもいいです。

ただし、長期用素材は、自分の憧れの人の英語を真似したりとか、目標とする資格試験の長いリスニング素材をシャドーイングしたいなど、やりたいことが明確になった時に、初めてトライするといいと思います。

基本的には、中期か短期の素材をガッツリ毎日やるといいです。

ネイティブが作った英文でやること

これは意外と多いのですが、日本人が作った英語の参考書や問題集は、実は英文がネイティブによって書かれていない場合があります。

これは業界的に仕方ないことだと思うのですが、予算が限られていて、日本人だけで参考書や問題集を作ったりとか、著者の名前が有名なネイティブスピーカーのものなのに、実は書いたのが編集者だったりすることが、日本で出版されている本には多々あることです。

効果が半減どころかマイナス

どれだけ英語が達者な日本人が英文を書いていたとしても、どうしてもネイティブなら使わないような表現を使ってしまったりすることがあります。

つまり間違った英語を覚えてしまうことになるわけです。

せっかくの貴重な時間を投資して訓練するわけですから、シャドーイングをする際はできるだけ質にこだわりたいところです。

また、一度間違った英語を覚えてしまうと、その間違ったフレーズをずっと使ってしまうわけですから、自分の英語が変になるのを自ら手助けしてしまうことになってしまいます。

ネイティブに素材をチェックしてもらうのもアリ

ネイティブスピーカーの名前で出版されているものでも、英語が変なものがあるわけですから、シャドーイングに使う素材は注意してもしすぎることはありません。

慎重に英文素材を選びたい人は、オンライン英会話などでネイティブの講師に、自分が使っている英文の素材が本当にネイティブによって書かれたのかを確認すると良いでしょう。

もちろん、英会話のネイティブにもレベルの差はあると思いますが、さすがにノンネイティブが書いたものだと、通常のネイティブならやはりわかります。

例えば、非常に日本語が得意な外国人がテレビやYouTubeなどで見かけることがあると思いますが、どれだけ日本語が得意でも、ちょっとした瞬間に、「あ、この人は外国人だ!」とわかる時があると思います。

東大教授のロバート・キャンベルさんのように日本語を日本人以上に極めた人はもちろんいますが、しかし、そのような人は本当に稀で、英語を本当に極めた日本人の著者を私は見たことがありません。

バイリンガルでさえも、どちらの言語も完璧な人はいないのが普通です。

もちろん、ロバート・キャンベルさん的な人が書いた本の英文ならば覚えても差し支えないかとは思いますが、最初から明らかにおかしいものは使用すべきではありません。

ですので、どうしても自分の使っている英語教材の英語が信頼に値するのかどうか心配な人は、ネイティブにチェックをしてもらうといいと思います。

英文の長さはワード/word数でざっくり決める

横山カズさんの「パワー音読」はご存知でしょうか。

現在は、多岐に渡って活躍されていますが、とても英語が流暢な先生です。

横山カズさんは、著作「パワー音読入門」の中で、パワー音読をする際は

「70語から120語くらいがオススメ」

だと言っています。

これはシャドーイングにも当てはまるのではないでしょうか。

実際に、シャドーイングをしてみてわかると思いますが、長いと、すらすらとシャドーイングができるようになるまでにとても時間がかかるので、ストレスがある非常にたまります。

せっかく時間を割いて訓練するのですから、ストレスを感じても仕方ないので、ある程度の長さがありつつ、ちょうどいい位の長さの英文を使って訓練することで、達成感も味わえて、また英語学習としても成果を出したほうがいいと考えます。

これTOEICで有名な、キム・デギュン先生も「TOEIC TEST 成功をつかむ条件」で同じようなことを言っていて、

「あまりに長い英文をリスニングしたり、シャドーイングしたりするのは効率的ではない」

と著作の中で仰っています。

 

両者の言っていることの共通点は、

「文字数の上限を設定して、ちょうどいい長さの英文を訓練する」ということです。

私もシャドーイングをしていて、結局同じ考えにたどり着いたので、文字数の目安を設けたほうが一番効率が良いのだと考えます。

ですので、英語勉強法.jpが推奨する長さは

100語前後の文章が理想的で、

長くても200語未満の文章で訓練する

としておきます。

長い文章は細切れに使う

では、どうしても長い文章を使いたいときはどうするのか。

先ほども述べました通り、長期的なシャドーイングを行う場合、特にテッドトークのような5分以上の素材をシャドーイングする場合は、文章を小分けにして一つ一つ完璧にしていくしかありません。

長すぎる素材を眠い目をこすりながら繰り返すよりは、部分ごとに完璧にしていって、最後に繋げるという方が効率的でしょう。

後ほど紹介しますが、ファイルを分割するとなると時間がとてもかかります。

ですので長い素材を使って練習する場合は、スマホのアプリを効率的に使う方が良いでしょう。

アプリに関してはまた後ほど紹介いたします。

文法的に理解できていない英文を使わないこと

理解ができていない英文を速く読めるようになったからといって、理解ができるわけではないからです。

そのため、文法の知識はシャドーイングをする上でも大切になります。

文法が苦手な人は、ある程度文法の勉強してからシャドーイングの訓練を始めても構いません。

語彙なども完璧に覚えてからシャドーイングの訓練をしましょう

意味がわからない単語が含まれていると、理解が追いつきません。

まずは、未知語を必ず覚えて、しっかりと英文を理解しましょう。

あまりにたくさん知らない単語がある教材はシャドーイングに向いてないといえます。できれば、

ある程度簡単な、例えば、8割から9割程度は理解ができている英文を使うと良いでしょう。

完璧にわかっている英文を使ってもOKです。

完璧にわかっている英文だと刺激がないかも・・・という人は、1割から2割がわかりにくい英文を使ってみるといいと思います。ちょうど良い負荷です。

これに関しては、同時通訳の上田先生も「上田式シャドーイング」で言及されています。

※最初は音量が大きいので注意です

意味を考えずに音だけ追っても意味がない

意味が分からない英文、もしくは意味理解を伴わない朗読は、してもあまり効果はないと思います。

シャドーイングしている時もちゃんと意味を考えましょう!

回数制限は意味がありません

よく「何回やればいいですか」とか「何周すればいいですか」のような相談を受けますが、全ての勉強にあてはまりますが、マスターできるまでの回数は人によって違います。

人によって違うのは、その人によって英語のレベルが違います:つまり、語彙力も違う;聴力も違うし;英語をスラスラ読める速度も違うし;他にも色々違う、

などなど個人差が大き過ぎるからです。

どちらにせよ、おそらく、意味不明なくらい繰り返すことになるので、回数を数える必要はありません。

もし計測したいなら、例えば100語の英文があるとして、その100語を完璧にシャドーイングできるようになるまでに、何時間くらいかかったのかをメモしておくといいです。

次の別の100語程度の英文をマスターする時間と比較をして、工夫ができないか考えるにはいいかもしれません(私は時間も測ることはありませんが)。

必ず録音してチェック

自分の声を録音するのは大切です。

スマホを使っている人は、ボイスメモを使って自分の声を録音してみましょう。

思っているよりも、発音が悪かったり、強弱がなくて棒読みだったり、色々と気づくことがあると思います。

録音をして、発音を意識するだけで、ある程度は発音が改善されると思います。

例えば、私の場合は、意外と子音をはっきり発音していないことに気づいたり、モゴモゴしゃべっていることに気付いたりすることがありました。

それ以後は、明瞭に話すよう気を付け、だいぶ改善されたと思います。

全てを完璧に矯正することはできませんが、今後の課題点がよくわかると思います。

私の場合、動画に撮って生徒に送りつけたりしています。下手くそだと恥ずかしいので、かなり練習をします。

他人の視線や監視があった方がプレッシャーになりますので、友達同士や、他の英語学習者と一緒に音声や動画を送り合うと効果的だと思います。

時間を区切って繰り返す

1日10時間とか、長い時間同じ英文をシャドーイングする必要はないと思います。

飽きるのもありますが、間隔を開けて繰り返したほうが効果的だからです。

なので、10-30分、長くても1時間くらい同じ英文で訓練をしたら、次に訓練をしたい英文の精読などをしたり、単語の暗記をしたりなど、意図的に気分転換をしておきましょう。

オススメは、朝昼晩に15-30分前後ずつ行い、それを1週間行うことです。

毎日コツコツ訓練し、土日(平日がお休みの人はその時)に集中的に行うのが効率的だと思います。

ちなみに、脳科学の本などを読んでも、同様のことを書いています。

記憶を整理する時間を脳に与えることは、結果的に効果的かつ効率的だそうです。

場所を問わず徹底的にやること

声を出せない時は頭の中でシャドーイング

しかし、実際の生活の中では、声を出せる訓練をできることの方が少ないのではないでしょうか。

特に忙しい社会人の方や、学校の帰りに直接塾やバイトに行ってしまう学生さんなどは、自分の部屋でみっちりとシャドーイングをすることができる機会は少ないのではないかと推測します。

ですので、大半の方の訓練内容は、

「声を出せない環境下での頭の中でシャドーイング」

「小声でシャドーイング」

「マスクを付けてシャドーイング」

「(ノーメイクなのも兼ねて)マスクを付けてシャドーイング」

「唇を動かさないけど、舌は動いているモゴモゴシャドーイング」

というようなトレーニングになることが多いと思います。

名前は何でもいいのですが、ここでは、

「エアシャドーイング」

と名付けましょう(笑)

もちろん、この後に紹介する「声を出すシャドーイング」のほうが本当は理想的なのですが、人前で話したり外で声を出したりするのはなかなか気が引けるものです。

エアシャドーイングであれば、バスや地下鉄に乗っている最中でも、トイレの中でも、エスカレーターに登っている最中でも、ビックカメラで買い物中でも、公園でウォーキングをしている最中でも、眠くなる教授の話を聞いているふりをしている最中でも、しょうもない会議に出ている最中でも、場所を選ばず、どんな所でもできます。

ですので、エアシャドーイングは是非ぜひしてください!!

ちなみに、エアシャドーイングは特にリスニングに効果的です

※よい子は自転車に乗っている時はイヤホンを外しましょう。命は1つだぜよ。

家やカフェなどでは声を出す

家などの声を出すのが気に入らない場所では、ガンガン声を出して訓練しましょう。

声を出すことによって、発音とスピーキングに効果がとてもあります。

スピーキングができると言うことは、簡単な文章を書くことができるということです。

つまり、ライティングにもかなりの効果があります。

このポイントはとても大切で、声を出せる時は徹底的に声を出さないとシャドーイングをする意味があまりありません。

シャドーイングをするのは、リスニングだけの為ではなく、スピーキングやライティングのためにもしたいわけです。もちろん単語も覚えることができます。

声に出さないと、発音は上手になりませんし、いつまでたっても流暢に話すことができません。

頭で発音するのと、実際に発音するのには、大きな差があるからです。

実際に発音してみると意外と、聞いている英文がちゃんと発音できないことが多々あるので、必ずシャドーイングをする際は発音をするようにしましょう。

「私は大丈夫」という思い込みはせずに、頑張って声を出してみましょう。

これ必ず守ってください。

いいですか、大切なので、もう一度言いますよ。

家にいるときは、エアシャドーイングではなくて、声を出すシャドーイングを徹底的にひたすらやりましょう!!

少しでも学習出来たら自分をほめよう!

これ大切です。

ぜひ覚えておいてもらいたいのは、語学はかなり時間がかかります。

月単位とか、年単位で考えてください。

毎日少ししか勉強や訓練できなくても、自分を責めないことです。

シャドーイングのように効果的な学習でも、結果が出るまでに時間がかかります。

前進したならば自分を褒めましょう。

とにかく、軌道に乗るまでは、継続が命です。

こんな人にはシャドーイングはまだ早い

初心者で、まだ文法があやふやな人は、本格的にシャドーイングを始める前か、平行して、必ず文法の基礎もコツコツ時間を取って学習してきましょう。

どれぐらいの人が必要かと言うと、中学生であれば自分が学んでいる教科書やテキストに書いてある英文法の項目をしっかり理解しましょう。

社会人であれば以下の本がお勧めです。

この本に書かれていること位が大体分かっているのであれば、基礎としては充分でしょう。

もちろん英文法というのはとても深いので、まだまだ学ぶべき事はあると思いますが、そこまで複雑な構造の英文でなければ。これらの本に書いてあることで、十分に理解できると思います。

ネイティブでも英文法を学ぶ

もちろん、シャドーイングを始めてみて「シャドーイング好きかも!!」と思った人はガンガンやってほしいのですが、

英語というのは、日本語と違って、実はネイティブでも英文法をしっかりと学校でも学びます。

英文法という名前の授業ではありませんが、ライティングの授業でしっかりと英文法を学ぶことが多く、

なんと大学院までライティングの授業では英文法のテキストを買って学習することさえあります。

私がアメリカ時代に驚いたのは、もちろん英語がペラペラのネイティブたちが、ライティングの授業で、教授が生徒に単語の品詞について質問をしていたことです。

もちろん日本人と同じで、文法のようなことを嫌う学生もたくさんいますが、ライティングが得意なネイティブは英文法をしっかりと理解している人が非常に多かったんですね。

シャドーイング必須ツール

スマホアプリAudipo

あとで紹介するICレコーダーよりも、このスマホアプリのほうがオススメです。

オススメと言うよりも、超オススメ。

シャドーイングをするなら絶対に使いたいアプリです。

しかも無料です。

ICレコーダってけっこう高いです。

だいたい1万円ちょいします。

スマホも買って、

bluetoothイヤホンも買って、

ICレコーダも買って・・・

参考書や問題集も買って・・・・・・

・・・となると意外と出費が多いんですよね。

ってことで、スマホ使い倒そうぜってことで、

オススメなのは、Audipoというアプリです。

詳細は別記事で紹介したいと思いますが、

  • A-Bリピート機能
  • スマホの大きな画面で、繰り返したい部分などを感覚的に操作できる
  • 基本は無料で、アップグレードしてもiOSだと¥240、Androidだと480円とかなので、気軽に使える

ってのがおすすめポイントですね。

ICレコーダを使う人も使わない人も、シャドーイングには最適なスマホアプリだと思います。

iPhoneユーザー

Androidユーザー

おすすめのbluetoothイヤホンはこれだ!

私自身が使っているものしかオススメできないのですが、英語学習のツールにはかなりこだわっているので、自信を持ってご紹介いたします。

2つご紹介いたします。

私は、場面や場所で使い分けをしています。

ソニー SONY ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM3

Sonyの「WH-1000XM3」は買って感動しました。Sony久し振りのヒット作だと思います。

もちろん Bluetoothなので、邪魔なコードがないってのはおすすめポイントです。

しかも、Bluetoothなのに音質が良い。

最大のポイントはノイズキャンセリングですね。

私の場合、うるさいカフェや電車のホーム、飛行機での移動中に使ったりしています。

音質とノイズキャンセリングにこだわる人にイチ推しです!

Airpods

iPhoneユーザーで英学習している方には、間違いなくオススメです。とにかく便利です。

煩わしいコードがないのが素敵ですね。

ケースから取って耳につけるだけで準備完了です。

一度iPhone側で、聴きたい音源を再生してしまえば、AirPodsをタッチすれば「再生」「停止」「次の曲」など、スマホに触れずに基本的なことは済ませられます。

会話時など、AirPodsの片方を取ると勝手に停止してくれます。

あと、シャドーイングをしていて便利だなと感じるのは、自分の声が大きくならないことですね。

完全に耳をカバーしてしまうヘッドホンだと、自分の声が聞こえにくくなるので、やや声が大きくなってしまうのが欠点です。

AirPodsの場合、普通のイアホンと同じサイズで、耳に入れるタイプのイアホンなので、自分の声が比較的聞きやすくシャドーイングがしやすいです。

部屋の壁の薄い方には良いかもしれません。

見た目がダサいからなぁ・・・とか、

耳から落ちそう・・・と言う人は、一緒にAirPods用 ネックストラップも買っておくといいです。

Airpodsのケースは、落とした気に割れないようにとか、カバンの中で行方不明にならないように、どこかに固定しておきたい方は会ってもいいと思います。

私は、Airpodsのケースがツルツルしていて滑るので、落としそうだなと思って「AirPods用シリコンケース」を買って付けています。ちなみに、ネイビーです。

Apple Watchは、オプションって感じですが、音量調節や音楽の再生やストップをiPhoneを出さなくてもできるのが便利です。

ランニングやジム通いをする人などで、Apple好きの人なら買いかと思います。

ICレコーダーのメリット・デメリット

メリット

ICレコーダーのメリットは、やはり単機能と言うことでしょう。

一番のメリットは、リスニングをしていて、

「ああ、今聞くことができなかったな」という英文に差し掛かった時に、すぐに細かく巻き戻しをすることができることです。

 ICレコーダーは、左ボタンで巻き戻しするのですが、

「ボタンを1回押すと〇秒戻る」

という設定することが可能です。

ですので、聴けない箇所で細かく巻き戻しができます。

聴きとれなかったら2秒戻るとか、3秒戻るとか瞬時にできてしまいます。

また、録音もできるので、自分のシャドーイングをした声を録音することもできます。

デメリット

先程紹介したAudipoと違って、視覚的に操作する事は比較的難しいと思います。

「今聴いている音声の巻き戻しを今すぐする」場合はとても簡単にできるのですが、ざっくり10秒戻るとか20秒戻るというのを感覚的に操作する事はとても難しいです。

また、間違って1番最初に戻ってしまうことも多々あります。

例えば、5分や10分程度の音源を聞いていた場合に、1番最初に戻ってしまうと、さっきまで聞いていた場所に戻るのはICレコーダーではちょっと面倒です。

つまり、間違えて操作してしまったときに、さっきまで聴いていた箇所に戻るのは、あまり得意ではないということです。

その点、Audipoの場合、スマホの画面全体で音声の位置を視覚的に確認できるのと、音声をスタートした場所があらかじめ一時的に記録されているため、聴き始めた場所に戻ることがワンタッチで可能です。

ですので、私は昔はICレコーダーを多用していたのですが、最近はディクテーションをする場合を除いては、アプリのAudipoを使うようになりました。

英検級別 おすすめ参考書・問題集

3級・準2級

このレベルに合格するには、短文をある程度英語でかければ十分です。

英文法が苦手な人

わかりやすい解説が書いてある本で学習したい人、

この2冊のどちらかを使って、理解を深めるといいでしょう。

しっかりと文法を勉強したい人は、

英文法の総合参考書のレベルの英文を書けるようにする

ことを目指しましょう。

本数は結構あるので十分です。

オススメの参考書は、Vision Quest 総合英語 Ultimateです。解説がわかりやすいです。

ジーニアス総合英語もいいと思います。

ただし、これらの本を使う場合は、シャドーイングは特に必要ありません。

シャドーイングと言うのは、ある程度の長さがある英文を使った方が効率が良いからです。

総合英語の例文集を利用する場合は、音声を使わずに音読をして覚えてしまうか、どうしても音声を確認したい場合は「リピーティング」と言う作業をお勧めします。

リピーティングというのは、あまり長すぎない一文を聴いて、聴き終わってから、その英文を言ってみることです。

例えば、

I was wondering if you could help me.

という文章を聞いたとします。

聴き終わってから、全く同じ文章を口で復元してみると言う作業です。

TOEICのPart1やPart2にとても効果的な訓練です。

NHK の基礎英語が効果的

リーディングリスニングも兼ねて、テキストを用意するのであれば、おそらくNHKテキストを一択になるのではないでしょうか。

NHKの基礎英語のテキストは、現在英語に合わせており、英語がナチュラルで、使えるフレーズが満載です。

メインで使うのであれば、NHKラジオ 基礎英語1でしょう。

余談ですが、大西先生が「5文型」を解説していて、ちょっと違和感を感じたのは私だけでしょうか。

教科書ガイド

英会話のラジオ英会話テキストの代わりとしては、学校の教科書です。中学生ならば定期テスト対策を兼ねて、教科書をCDと一緒に学習すると、英検対策に十分になります。

これらをCDを使って何度もシャドーイングし、完璧に言えるようにしましょう。

教科書をメインのテキストに据えるのであれば、教科書ガイドを使ってください。

教科書ガイドは他の方よりも少し高いように感じますが、1年間しっかりと使いこなせば、英語が苦手になって嫌いになってしまうよりも、はるかにマシです。

また、中学生の場合、市販の参考書をたくさん買うよりも、教科書ガイド印刷の方が安上がりです。

英語を本格的に勉強するのは中学生からですから、やはり初めて学ぶ科目というのは、最初の印象がとても大切です。

とにかく嫌いにならないようにするのが肝要なのです。嫌いになってしまうと、他の科目を優先して勉強するようになってしまうので、どんどんどんどん英語から遠ざかっていきます。

単語を辞書で確認したりするのも、最初のうちはハッキリ言って作業です。

またシャドーイングをするには CDが必須ですので、少し高いですが CD も必ず用意しましょう。

2級

英検2級のレベルは、一応高校卒業程度の学力と言う事ですが、実際は、センター試験で140~160点位取れる人は筆記が取れる人は、筆記試験はまず通ると思います。

筆記試験を確実に取るにはリスニングが得意だと有利と言えるでしょう。

またシャドーイングを通してライティングを鍛えておくとほぼ確実に合格するのではないでしょうか。

リスニングとライティングが得意だと、リーディングが少し苦手でも合格する可能性は非常に高いです。

しかし、英検の準1級に合格するためには、かなりの読解力と語彙力を必要とするため、時間がある人は、しっかりと読解力の向上にも努めるべきです。

とりあえずこの記事の趣旨であるシャドーイングに関しては、リスニング、スピーキング、ライティングの3つを同時に鍛えることができますので、2次試験までも含めた対策が可能です。

2級の教材として、これが最高!という本はないのですが、相対的良書を紹介しておきます。

スピード英語長文」という大学受験の本ですが、単語の注釈が豊富で、構造の解説もしっかりしてくれている本です。

スラッシュリーディングができるページもあります。

このレベルを鍛えるための本で、英検やTOEICなどの本はほとんど使い物になりません。

TOEICや英検の本って、ほとんどのものが、

1.全訳

2.申し訳ない程度の微々たる解説

が載っているものばかりで、このレベルに一番必要な英文の構造が理解できるようになる、しっかりとした解説が載っている本はほとんどないんですね。

これって、もっと知られたほうがいい事実だと思うのですが、英検は英検の本を、TOEICはTOEICの本を使いますよね。

実はそのほうが効率が悪かったりするわけです。

英検2級くらいまでは、中学生レベルの本と、大学受験の本を使ったほうが、効率が良いので、ぜひ使ってみてください。

準1級・1級の英作文の教材はとりあえず一冊で良い

2級から1級までの道のりは長く、レベルにギャップがあると感じる方も多いと思いますが、シャドーイング関しては2級くらいから1級までをまとめて1冊を極めるほうが効率的だと思います。

実際に、私自身も英作文/ライティングのために完璧に仕上げた本はほとんどありません。それでも英検1級のライティングでは9割を一発で取れました。

別に「勉強していない」自慢ではありません。ココ大切。

個人差はあれど、英検や他の英語の資格試験は全てそうだと思いますが、英検2級から準1級レベルぐらいから、突如として難易度が上がります。

特に、英検では第1問の語彙のパートがとても難しくなります。

しかし、スピーキングとライティングの合格レベルは、リーディングと比べると思ってる以上に低いんです。

これは国立大学などに行くような学生にも当てはまっていて、問題集や参考書などの模範解答のレベルの回答を書ける人は、ほぼ皆無です。

要するに、英検の英作文で高得点を取るには、血の滲むような努力は不要です。

まずは一冊を完璧にする。それだけでもゴールが見えるんです。

準1・1級を狙う人にオススメ参考書

英検1級英作文問題別冊を使いましょう。

別冊の出来がとてもよいです。

音声もけっこう速めなので、和書としてはVery good!!

ちなみに、本編はアイデア集として、読む程度で十分です。

改定されてからは確認していませんが、旧版ではノンネイティブが書いていたようで、確かに上手ではあるけども、ネイティブなら使わない英語が散見されました。

ただ、本番に書く内容のアイデア集としては使えると思いますので、とっておきましょう。

逆に、別冊は間違いなくネイティブが書いており、信頼できる内容です。

シャドーイングするならオススメの1冊です。

欠点は、別冊には和訳がありません。

和書としては意味不明なのですが・・・、

会話ベースなので、このレベルの人なら、わからないところはほとんどないと思います。

なので、指導者がいないと使えない人もいるかもしれません。

似たような本だと、「知識と教養の英会話 第2版」でしょうか。

ただし、難易度がぐっと上がります(^^;)

私はこのレベルの英語は使いこなせないですね。

TOEICやTOEFLで点数を取りたい人にオススメの本

ここからは上級編ですね。

英文構造などを自分でとれる人などが対象です。

さっきはTOEICはあまり良くないとか言いましたが、基礎が身についている人には、公式問題集は宝の山みたいなものです。

TOEFLもそうですが、ETSというアメリカの機関が作っていますから、英文の質が素晴らしく良いです。

TOEIC対策

TOEICなら最新の「公式問題集」を使いましょう。

シャドーイングするなら、Part3とPart4です。

この1冊を覚えてしまうくらい、ひたすらシャドーイングしましょう!

Part1とPart2はリピーティングするといいですよ。

TOEFL対策

TOEFLなら「Official TOEFL iBT Tests Volume 2」がいいです。

青色の公式問題集は古いので、こちらの新しいのを使いましょう。

シャドーイングするなら、オススメは

スピーキングセクションのQ5とQ6がいいです。

① Q5は日常会話用に。

② Q6はアカデミックトピック用です。

③ ライティングセクションのIntegratedのリスニングをシャドーイングしましょう。

2つに絞るなら、①と③をやりましょう。

②と③はアカデミックな内容なので、③でライティングの対策も兼ねてという感じです。

もちろん、時間があるのであれば、①②③をまずは1つずつシャドーイングしてみて、自分に何が必要なのか見極めるといいと思います。

極めたい人はリスニングパートを1セット丸々やるといいとおもいますが、苦行でしょうね。

ちなみに、苦手なナレーターを訓練するのがベターです。

聴きやすいナレーターの声で練習しても、苦手克服になりませんよ。

まとめ

リスニングやスピーキング学習で迷ったらシャドーイングをしましょう!

何か不明な点があったらいつでも追記するので、TwitterからDMくださいませ。

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野村勇介
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